2024年にGoogleがAI Overviewsを本格展開して以降、「SEOに投資しても意味がなくなった」という声が急増しています。実際、一部のサイトでは1位表示でもクリックされない「ゼロクリック化」が起きており、担当者が危機感を抱くのは当然です。


しかし、古いのはSEOそのものではなく、SEOの「やり方」と「ゴール設定」で、本質的な価値は変わっていません。変わったのは「何に向けて最適化するか」というゴールと、「どうやって評価されるか」という基準です。


本記事では、「SEOは古い」「終わった」と言われる背景を正直に整理したうえで、AI・GEO・LLMO時代における正しい戦略の考え方を、Habinyのコンサルタントがこれまでの豊富な知見とともに解説します。

💡 この記事でわかること

  • 「SEOは古い」と言われる本当の理由と、正しい解釈
  • AI・GEO・LLMO時代にSEOがむしろ重要な理由
  • 今すぐ見直すべきSEO対策の3つの変化点と、Habinyの現場知見

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SEOは古い・終わったと言われる5つの理由

そもそもSEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)対策とは、GoogleなどのWeb検索エンジンで自社サイトが上位に表示されるように最適化する施策のことです。


Web集客や認知拡大のためのスタンダードな手法でしたが、「SEOは古い」「オワコンだ」という声もあがっています。まずはその背景を整理します。

1. AI検索・AI Overviewsの台頭

Googleは2024年にAI Overviewsを本格展開し、検索結果の上部にAIが生成した回答を表示するようになりました(※Google公式サイト参照)。SEOで1位を取っていてもクリックされにくくなる「ゼロクリック化」が一部のサイトで起き始めています。

2. SNS検索の普及

TikTokやInstagramで商品・サービスを探す行動が若年層を中心に定着し、「Googleで検索する」以外の情報接触経路が増えました。検索エンジン一択の時代は終わりつつあります。

3. キーワード量産SEOの限界 

かつて有効だった「キーワードを詰め込んだ薄い記事を大量に作る」手法は、Googleのアルゴリズム改善により通用しなくなりました。質より量の時代は終わっています。

4. アルゴリズム更新の頻度増

Googleのコアアップデートは年に複数回実施されるようになり、昨日まで1位だったページが一夜で圏外に落ちるケースも増えています。「一度上げれば安心」という時代ではありません。

5. 成果が出るまでのリードタイム長期化

競合サイトが増え、ドメインパワー差が広がったことで、新規サイトが上位を取るまでの時間が以前より長くかかるようになっています。「投資対効果が見えにくい」と感じる担当者が増えるのは当然です。


ただし、「SEO」という単語自体が古い施策のイメージに紐付いてしまい、本質的な価値が正しく伝わっていないケースが増えています。Habinyとしては、SEOを「AI時代の集客設計の一部」として位置付けることが重要だと考えています。「SEOは古い」と感じるのは、やり方の問題であってSEOそのものの問題ではありません。


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AI検索時代はSEOでの上位表示・AIからの推薦

SEOが「古い」と感じられる最大の理由は、ゴールが変わりつつあるからです。かつてのSEOは「Googleの検索結果で1位を取る」ことがゴールでした。しかし今は、それだけでは不十分になっています。

新しいゴールは「AIの回答に、自社が推薦・引用される状態を作る」こと。この考え方を体系化した施策が、以下の概念として整理されています。

用語

正式名称

意味

SEO

Search Engine Optimization

Googleなどの検索エンジンで上位表示を目指す施策

AIO

AI Optimization

生成AIの回答に自社情報を取り上げてもらう施策(LLMOとほぼ同義)

LLMO

Large Language Model Optimization

LLMの回答に自社情報を最適化する施策の総称

GEO

Generative Engine Optimization

ChatGPT・Geminiなど生成AIエンジン全般への最適化


SEO・AIO・LLMO・GEOはそれぞれ呼び名が異なりますが、目指す方向性は共通しています。「信頼できる情報源として、AIとユーザーの両方に選ばれる」状態を作ることです。


なぜSEOがAIO・LLMOの「土台」になるのか

「SEOをやめてAIO/LLMOに移行する」という発想は、構造的に間違っています。なぜなら、AIの回答はSEOで積み上げた資産を基盤にして作られているからです。

生成AIが回答を作る情報源は、大きく2系統に分かれます。


情報源

内容

SEOとの関係

① 事前学習(記憶)

  • 学習済みの膨大なデータ
  • 老舗ブランドや長年の実績は自然に蓄積されやすい
  • ChatGPT・Gemini・Claudeなど最新LLMも同様の仕組みを持つ

短期間では変えにくいが、長期的なコンテンツ蓄積が効く

② RAG(リアルタイム検索)

  • 回答生成時に外部情報をリアルタイムで取得する仕組み
  • 最新情報・具体的な事例・専門的な解説が対象になりやすい

SEOで整備した質の高いコンテンツが直接RAGに拾われる


つまり、SEOで積み上げてきた「一次情報・専門性・更新・信頼性」は、RAG経由でAIに拾われるための基盤そのものです。SEOをやめることは、AIに選ばれる可能性を自ら捨てることになります。

📌 Habinyの見解:新興企業はRAG側で戦える

「老舗ブランドには事前学習の資産がある。新しいサービスはどうすれば?」という質問をクライアントからよく受けます。Habinyの見解として重要視しているのが「RAG側で戦う」ことです。

事前学習の資産は短期間では積み上げられませんが、RAGで拾われる「いまのコンテンツ」は今日から整備できます。

専門領域を絞った一次情報の発信、担当者の実名・経験を前面に出したコンテンツ、外部メディアへの露出などの施策がSEOとAIO/LLMOを同時に強化します。新しい企業・サービスほど、今すぐ動く価値があります。

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今すぐ見直すべきSEO対策の3つの変化点

「SEO対策とは何をするものか」の答えは、数年前と今では大きく変わっています。経営者が承認・意思決定できる粒度で、見直すべき3つのポイントを整理します。


1. 狙う領域:量より「専門領域の深さ」

かつては「とにかく多くのキーワードで記事を書く」という量産戦略が有効でした。今は「この領域ならこの企業」とAIとユーザーの両方に認識される専門性の確立が重要です。広く薄くではなく、狭く深いコンテンツを作ることで専門性の高さを表現できます。


【具体アクション例】

  • 自社が最も強い領域を3〜5テーマに絞り込み、「このテーマならこのサイト」と認識されるコンテンツ群を設計する
  • 既存記事を棚卸しし、テーマが分散している記事はリライトまたは統合してクラスター構造に整理する
  • 競合が書いていない「自社特有のデータ・事例・知見」を含む記事を最低月1本公開する


2. 作る情報:薄いKnow記事より一次情報・実体験・事例

Googleが重視するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の「E(経験)」は、各企業ならではの情報として非常に重要です。「実際にやってみた」「自社のデータで検証した」「担当者が解説する」という一次情報が、今のSEO対策の核になっています。


【具体アクション例】

  • 記事に「著者プロフィール(実名・顔写真・経歴)」を掲載し、E-E-A-Tの「経験(Experience)」を明示する
  • 導入事例・お客様インタビューを記事化し、第三者の声を一次情報として組み込む
  • 「〇〇を△△社が実際に試してみた」「自社調査レポート」など、他社が再現できない情報を核に据える



3. 信頼設計:実績・外部言及でAIに「この企業は信頼できる」を示す

自社サイトに「専門家です」と書くだけでは不十分です。担当者のプロフィール・顔写真・導入事例の公開、外部メディアへの寄稿、業界での言及などの「外側からの証拠」がAIにとっての権威性の根拠になります。


【具体アクション例】

  • 業界メディア・専門サイトへの寄稿・取材対応を積極化し、自社名・担当者名が外部で言及される機会を増やす
  • Googleビジネスプロフィール・業界団体のディレクトリなど、AIが参照しやすい構造化された情報源に自社情報を整備する
  • プレスリリースや実績発表を定期的に行い、「最新の実績」をRAGで拾われやすい状態にする

📌 Habinyの見解:「名指し推薦」はまだ少ないからこそ早期の対策

Habinyでは、AI最適化のゴールを「AIが特定のサービス名を推薦として明示的に言及すること」と定義しています。正直に言うと、このレベルまで到達している企業はまだ多くありません。

裏を返せば、今から取り組み始めることで先行者メリットを確実に取れるタイミングでもあります。SEOで上位を取った企業が検索流入を長期間享受できたように、AI推薦を先に獲得した企業が次の集客の主導権を握ることになります。

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Habinyの結論|SEOは「古い」のではなく「再定義」が必要

「SEOは古い」という言葉の本質を整理すると、3つの意味が混在しています。

  • 旧来の手法(キーワード量産・被リンク操作)は確かに古い → これはその通り
  • 「SEO」という言葉のイメージが時代遅れに感じられる → ラベルの問題であり、本質ではない
  • SEOという施策自体が不要になった → これは誤り


AI・GEO・LLMO時代において、SEOは「古い施策」ではなく「AIO・LLMO・GEOの前提インフラ」として再定義されます。SEOなしにAI検索対策はできません。Habinyが提案する際の戦略フレームは「SEO × LLMO × CRO」の3点セットです。


施策

目的

経営的な意味

SEO

検索エンジンからの流入を取る

現在の集客基盤を維持・拡大する

LLMO/AIO/GEO

AIの回答に推薦・引用される

次の検索行動の変化に備える先行投資

CRO

流入をCVに転換する

どちらの流入も無駄にしない仕組みを作る


「SEOは古い」と感じているなら、それはSEOをやめるサインではなく、SEOのゴール設定と中身を見直すサインです。施策を止めるのではなく、設計を変えることがAI時代のマーケティング戦略の核心です。

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最近のSEOに関するよくある質問

Q. SEOが下がった理由は何ですか?

A. SEO順位が下がる主な原因は、①Googleのコアアップデート、②AI Overviewsによるゼロクリック化、③競合サイトのコンテンツ品質向上、④E-E-A-T評価の低下、⑤技術的な問題(表示速度・モバイル対応)の5つです。


Habinyでは急激な順位下落はコアアップデートとの相性が多く、「ユーザーの検索意図に本当に応えているか」という観点でコンテンツを見直すことを最初のステップとして推奨しています。

Q. やってはいけないSEO対策は何ですか?

A. 現在のGoogleアルゴリズムで逆効果になるSEO対策は主に4つです。①キーワードの詰め込み(不自然なキーワード反復)、②低品質な被リンクの大量取得(リンクファーム・有料リンク購入)、③AIで生成した薄いコンテンツの量産、④クローキング(検索エンジンとユーザーに異なるコンテンツを見せる手法)です。


これらはGoogleのスパムポリシーに抵触する可能性があり、ペナルティを受けると回復に長期間かかります。Habinyでは「検索エンジンを騙すのではなく、ユーザーに正直に価値を届ける」アプローチを一貫して推奨しています。

Q. どんなときにSEOはいらないですか?

A. SEOへの投資優先度が下がるケースは3つあります。①既存顧客のリピートが収益の大半を占め、新規獲得をほぼ必要としないビジネス、②超ニッチで検索ボリュームがほぼゼロの領域(一部の業界特化型BtoBなど)、③SNSや口コミ・紹介がすでに主要な集客チャネルとして確立されている場合です。


ただしHabinyの見解としては、「SEOが不要」というより「優先順位が低い」というケースがほとんどです。AI検索(AIO/LLMO)で推薦されることで指名検索が増えるケースもあり、まずは自社の集客構造を整理したうえで判断することをおすすめします。

Q. SEO用語で聞く「&udm=14」とは?

A. 「&udm=14」とはGoogleの検索URLに追加するパラメータで、AI Overviewsを除外した「従来型の検索結果」のみを表示させる機能です。


SEO担当者の間で「AI Overviewに押されてオーガニック流入がどれだけ影響を受けているか」を確認するために使われ始めています。


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「古いSEO」を捨て「設計するSEO」へ

古いのはSEO自体ではなく手法とゴール設定です。キーワード量産・被リンク操作など旧来の手法は通用しないものの、SEOの本質的価値は変わっていません。SEOはAIO/LLMOの土台の1つで、SEOで積み上げた資産がそのままAI対策の基盤になります。戦略フレームはSEO × LLMO × CROの3点セットで設計することが、AI時代の集客の方法です。


「自社のSEOを見直したい」「AI検索時代の戦略をどう設計すればいいかわからない」という方は、ぜひHabinyにご相談ください↗︎